敬老の日――「暮らす」だけではなく、「楽しんで生活する」毎日を。
今年も晴れる家では、各号館・各デイサービスで、敬老の日のお祝いを行いました。
晴れる家1号館から8号館まで、それぞれの施設から届いた報告を一か所に集めてみると、そこには本当にたくさんの笑顔がありました。
手作りのどら焼きや上用饅頭、揚げたての天ぷら、海鮮ちらし寿司、茶碗蒸し、秋の行楽弁当。
懐かしいレコードを聴きながら楽しむ「昭和喫茶」。

ウクレレに合わせて歌った、昔懐かしい唱歌や流行歌。
フラダンス、ピアノ、朗読、歌、創作活動。
職員が心を込めて作ったメッセージカードや折り鶴、プレゼント。
施設によって内容は違います。
でも、すべてに共通していることがあります。
それは、
「今日という一日を、少しでも楽しみにしていただきたい」
という思いです。
晴れる家が、イベントを大切にする理由
有料老人ホームは、ただ食事をして、入浴をして、介護を受けていただく場所ではありません。
そこは、ご入居者にとっての「生活の場所」です。
生活には、楽しみが必要です。
「今日は何があるんやろう」
「久しぶりにこの歌を聴いたなあ」
「これ、おいしいなあ」
「あの頃はこんなことがあったなあ」
そんな小さな楽しみがあることで、一日は少し違ったものになります。
そして、その一日一日の積み重ねが、その方の生活をつくっていきます。
だから晴れる家では、季節の行事やイベントを大切にしています。
これは、単に「イベントを開催する」ということではありません。
生活の中に楽しみをつくること。
それ自体が、晴れる家の大切な方針の一つです。
懐かしい音楽が、記憶を連れてきてくれました
ある号館では、レコードプレーヤーを使った「昭和喫茶」を開催しました。

八代亜紀さん、前川清&クール・ファイブ、アリスなど、懐かしい曲を聴きながらコーヒーとお菓子を楽しんでいただきました。
いつもはあまりお話しされないご入居者同士が、
「実は同じ年齢やったんやな」
と話が弾んだり、
普段はなかなかおやつを召し上がらない方が「おいしい」と完食されたり。
皆さんが帰られた後も、一人でレコードを聴きながら歌っておられる方もいらっしゃいました。
音楽には、その人が歩んできた時間を、一瞬で呼び戻す力があるのかもしれません。
主役は、ご入居者の皆さん
また別の号館では、「職員が何かを見せる」のではなく、ご入居者自身の得意なことや好きなことを披露していただく敬老会が開かれました。
フラダンスのレイを一緒に作ったり、大きな絵に少しずつ色をつけたり、自分の思いを歌詞にして歌ったり、「スイミー」を朗読したり。
準備している時間も含めて、すべてがイベントです。
完成した作品だけではなく、
「今日はここまでできた」
「次はこれをしよう」
という毎日の時間そのものが楽しみになっていきます。
ご入居者が「してもらう人」ではなく、誰かを楽しませたり、何かを作ったり、誰かの役に立ったりする。
そんな場面を、私たちはこれからも大切にしていきたいと思っています。
「ありがとう」を伝えるはずの日に、私たちが「ありがとう」をいただきました
敬老の日。

私たちは日頃の感謝をお伝えするつもりで準備をしていました。
ところが、あるご利用者から、特別な「秋の行楽弁当」を作った厨房スタッフへ、お礼のお手紙をいただきました。
そこには、お料理を召し上がった喜びとともに、昔の思い出や厨房への感謝が、丁寧につづられていました。
そして職員にも、
「厨房の人もやけど、皆さんにも感謝しています」
との言葉をいただきました。
喜んでいただくために準備した私たちの方が、胸を熱くさせていただく。
介護という仕事には、そんな瞬間があります。
一人ではつくれない一日
今回の敬老の日も、介護スタッフだけでつくったものではありません。
施設スタッフ、デイサービス、看護師、厨房、送迎、事務、ボランティアの皆さま。
たくさんの人が準備をし、声を掛け合い、協力してくれました。
各号館から届いた報告を読んでいると、晴れる家のイベントは、実はチームでつくる介護」そのものなのだと感じます。
特別な料理を考える人。
飾りを作る人。
音楽を演奏する人。
送迎を支える人。
写真を撮る人。
そっと隣に座って一緒に笑う人。
誰か一人だけでは、つくることができません。
また明日が、少し楽しみになるように
私たちが目指しているのは、
大きなイベントをたくさん開催することではありません。
「ここで暮らしていてよかった」
と思っていただける瞬間を、一つでも多くつくることです。
食べること。
歌うこと。
話すこと。
作ること。
思い出すこと。
笑うこと。
誰かに「ありがとう」と言うこと。
誰かから「ありがとう」と言ってもらうこと。
そうした一つ一つが、その方らしい生活につながっていきます。
敬老の日を迎えられた皆さま、本当におめでとうございます。
これまで歩んでこられた人生に敬意を込めて。
そしてこれからの日々にも、
「明日は何があるんやろう」
と楽しみにしていただける晴れる家であり続けたいと思います。
ご入居者・ご利用者の皆さま、そして今回の敬老の日を一緒につくってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました。





