晴れる家日記 STAFF BLOG

2026年05月26日 晴れる家4号館今池

「もう立てない」と思った日から、再びトイレへ

晴れる家4号館 理学療法士の馬場です。
先日、リハビリの現場で心に残る出来事がありました。

O様(99歳)は転倒により、肩と大腿部を骨折。
手術は行わず、保存療法での入院となりました。

約20日間の入院生活。
ベッド上での生活となり、退院時には「ほぼ寝たきり」の状態でした。

「退院してどこまで回復できるのか…」
不安がありましたが、ここからが本当のスタート!

退院後より2週間(週6回)PT(理学療法士)の集中的なリハビリを開始。

身体機能の回復を目的としたリハビリを中心に実施していましたが、
途中で食事摂取量の低下という課題が見えてきました。
このままでは体力が維持できず、十分なリハビリ効果が得られません。

そこで、ST(言語聴覚士)が定期的に介入。
嚥下機能や食事環境へのアプローチを行ったことで、
徐々に食事摂取量が改善していきました。

その結果――

身体的なリハビリも十分に実施できるようになり、
身体機能の向上へとつながっていきました。

2週間(週6回)のリハビリ終了後は、
週3回(PT2回・ST1回)のリハビリを継続。

最初は、座ることさえ不安定。
一歩どころか、立つことも難しい状態でした。

それでも――
少しずつ、少しずつ

そして2カ月経った現在、
O様は、トイレまでの移動が可能な状態まで回復されました。

これは単なる「機能回復」ではありません。
・自分の意思でトイレに行けること
・人としての尊厳を守れること
・「もう一度できた」という自信
これらすべてが、O様の人生にとって大きな意味を持っています。

先日、母の日に息子様が来所され、
「ここまで回復できるとは思わなかった」
「本当にありがたいです」
と、感謝のお言葉をいただきました。

高齢者ケアの現場では、
「もう難しい」と言われる場面が少なくありません。

しかし私たちは、
その一歩手前で諦めないケアを大切にしています。

回復のスピードは人それぞれ。
でも、「可能性」は誰の中にもあります。

O様の姿は、私たちに教えてくれました。

人は、適切な関わりと支えがあれば、もう一度立ち上がれる。

これからも私たちは、
一人ひとりの「できる」を信じ、支え続けていきます。

#シャローム #晴れる家 #堺市 #堺区 #リハビリ #老人ホーム

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