5号館の亀太郎
家長の役割
早いもので、ご入居から2年1ヵ月
ご夫婦でご入居となり、ご主人は可愛い同居者「亀太郎」を連れての入居が条件でした。
縁日の亀釣りでもらうような小さな「亀太郎」ご主人にとっては可愛くて仕方ないご様子で、
衛生面を第一に、施設側は他の方々のご迷惑にならぬよう、配慮をお願いして見守ってきました。
奥様はご主人とお話しするより、女性のお友達がたくさんいらっしゃるので、井戸端会議が多く、ご主人はもっぱら亀太郎とお話しです。
男性の入居様が少ないので、ご主人は孤立することが多く、あるとき、一人の介護士が、
ご主人に亀太郎の絵を描いて下さい。 とお願いすると・・・
流石に毎日に観察されているんで、リアルな亀太郎の肖像画が出来ました。

その絵を施設長が拡大コピーして、塗り絵紙を作ってくれたので、奥様の仲良し組の
方々に色塗りをしてもらったそうです。

するとご主人は、亀太郎のリアルな姿に感心して色塗りを楽しくする女性たちの姿を眺め、
誇らしげに家長の役割を再認されたのか、そのフロアでの自身の居場所を見つけられた様だと
介護士が安堵した出来事でした。

堺市西区上野芝向ヶ丘 住宅型有料老人ホーム 晴れる家 5号館